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広島県農業ジーンバンクを守る会は
広島県東広島市にある広島県農業ジーンバンクの存続を望む団体です

​ジーンバンクって?

ジーンバンクとは、生物多様性や農業分野などで有用な生物の遺伝子資源を保存するための施設のこと、遺伝子銀行.多くの生物資源を将来のために遺伝子レベルで保存しておくものです
       広島県農業ジーンバンクは植物の種子を保存し、

生きている種子を後世に継いでいくシードバンク(種子銀行)の一つでもあります

広島県農業ジーンバンクは失われつつある農産物種子の保存とその再活用を目的 として広島県農業ジーンバンク(以下ジーンバンク)は1988 年 12 月に設立されました。1970 年代にバイオ テクノロジーの技術が開発され、それ以降世界の遺伝資源保有国での資源の囲い込みが顕著となり、海外に遺伝資源の確保を求めることは殆ど不可能になりました。                      

そのような中で広島県内に現存する作物種子を中心とした遺伝資源の探索収集を行い、遺伝資源を持つ国内の大学に分譲をお願いし、可能な限り収集し2019年の時点で の保存点数は合計 18,600 点となっています。収集が落ち着いた後は当初の目的であった新作物の育成材料としての利用は景気の動向で見込めなくなり、代わって伝統野菜を中心とした在来作物の復活ブームを経て今に至ります。

広島県農業ジーンバンクが世界に誇る三つの特色:

  •   第一は広島県という地方自治体の主体性を持った関与

  •   第二は種子の収集に農業 改良普及員 OB が深く関わったこと

  •   第三は集められた種子を県内の農家に無償で貸し出してきていたこと

 

2009 年から実施された「広島お宝野菜」プロジェクトでは青大きゅうり・観音ねぎ・矢賀ちしゃ・川内 ほうれんそう・笹木三月子大根などが県内の農業生産法人等に有望な品種として提供され、地域活性化に繋げられました。福山が原産地の青大きゅうりは福山でも種子の入手がむずかしくなり、栽培者も消滅しかけていましたが、ジーンバンクが種子を提供することで、旧世羅町で栽培が復活しました。
全国的に伝統野菜が人気を集めている今、広島の農業ジーンバンクは伝統野菜復活を支える重要な基盤として機能してきました。このような特徴を持ったジーンバンクはとても希少なのです。
(参照:「広島県農業ジーンバンクの歴史と未来」(一財)森林整備農業振興財団農業ジーンバンク現場補助員船越建明氏の報告書に龍谷大学西川芳昭氏が解説加筆,2019年)

種子条例とジーンバンク:

種苗法の廃止を受けて令和2年7月に広島県には広島県主要作物等種子条例ができました。
第一条には『奨励品種の種子の安定供給及び品質の確保を図り、もって本県農業の生産性の向上、持続的な発展及び食の安全に寄与することを目的とする。』とあります。広島県固有の作物は広島県での育成が適しています。種子を県外に持ち出すことは第一条の目的に矛盾すると考えます。

第三条には『本県農業の競争力の強化や県民への農作物の安定的な共給を基本とし、主要農作物の品種改良並びに種子の生産、普及及び保存に当たっては、地域の気象、土壌等の生産条件、消費者の需要動向等を十分に考慮するとともに、県民の理解を促しながら、生産者をはじめ、関係者との連携及び相互理解の下に行うものとする』とあります。
ところがJAのオンライン上の新聞に2022年11月10日に鈴木宣弘氏が広島県農業ジーンバンクの存続について寄稿しているように、関係機関であるJAに対しても連携、相互理解がなかったと思われ、農業関係者が多く所属する広島県農業ジーンバンクを守る会も決議後の説明会には参加できましたが、廃止の決定がなされた県ジーンバンク運営に係る検討会には参加が認められませんでした、これは第三条に違反するものと考えます。
現在ジーンバンクを守る会でも、検討会の会議録の開示を求めています。

時代と逆行する決定:
遺伝資源が貴重になり、食料自給率の低い日本で食糧危機の不安も増加している昨今、国の機関に同じ遺伝資源があってもリスク分散のために広島にもジーンバンクがあることが重要と考えます。広島県の固定種は広島での育成に適しています。その面からも広島県にジーンバンクの存続を求めます。

リンク
・広島県種子条例:https://www.pref.hiroshima.lg.jp/uploaded/attachment/397405.pdf

・「広島県農業ジーンバンクの歴史と未来」(一財)森林整備農業振興財団農業ジーンバンク現場補助員船越建明氏の報告書に龍谷大学西川芳昭氏が解説加筆,2019年)

https://www.jstage.jst.go.jp/article/joas/11/1/11_8/_pdf/-char/ja

・2022.11月鈴木宣弘氏寄稿:https://www.jacom.or.jp/column/2022/11/221110-62762.php?fbclid=IwAR2JxdvFfLd723IR0UWhSDsxyQE5STpb2ewozedZSswH17zER3dlEMkQ91g

ジーンバンク過去記事:ttps://www.chosyu-journal.jp/shakai/14863

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​関連記事リンク先

2022‐2023
 

農文協刊『季刊地域』2023年冬52号(2023,1月5日発売)
にて広島県農業ジーンバンクを取り上げて頂きました        

農文協刊『季刊地域』52号ゆるくらジャーナルにて
原田順子氏のジーンバンクについての寄稿を読むことができます、
リンク先からご覧下さい(スクロールして下方になります) →

農文協刊『現代農業』最新刊2023年2月号にて

森昭暢氏の寄稿が掲載されました
【意見異見167】内『広島県農業ジーンバンクを途絶えさせてはならない』
【読者のへや】内『ジーンバンクの機能は多方面から注目されている』


長周新聞2023,1月11日付第二面『県民が存続求め署名実施』にて

広島県農業ジーンバンクについてと本署名活動を載せて頂きました   長周新聞 →

ご報告

​署名活動の報告です  別の署名サイトにとびます→                         

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​種子を育てることに興味のある方ご連絡下さい

​      広島県農業ジーンバンクを守る会
​    

              ジーンバンクの存続を望む県民の集まりです
​        

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